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約15坪の小さな土地に、大和ハウスで2階建ての一軒家を建築中の桐山です。
- 狭小住宅を建てる予定の方
- 長期優良住宅をめざそうと思っている方
- ダイワハウスを検討している方
結論か述べれば、わが家は長期優良認定住宅を受けられませんでした。
これからおうちを建てる方に同じ轍を踏んでほしくないため、実体験を綴ろうと思います。
長期優良住宅とは
国が定めた長期優良住宅認定制度の基準をクリアした住宅を指します。
所轄行政庁に申請して認定を受けると、減税や住宅ローン金利の引き下げなどの優遇を受けることができます。
認定基準は以下のとおりです。
- 劣化対策
数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。
床下空間330mm以上確保、劣化対策等級3相当。 - 耐震性
極めてまれに発生する地震に対し、継続して住むための改修の容易化を図るため、損傷レベルの低減を図ること(耐震等級2以上または免震建築物など)。耐震等級2は建築基準法の耐震等級1の1.25倍。 - 省エネルギー性
次世代省エネルギー基準に適合するために必要な断熱性能などを確保していること(省エネルギー対策等級4以上)。
※等級4は平成4年基準の等級より1.5~2.3倍程度断熱性能がアップ - 維持管理・更新の容易性
構造躯体に比べて耐用年数が短い内装や設備について、維持管理を容易に行うために必要な措置が講じられていること - 居住環境
良好な景観の形成や、地域おける居住環境の維持・向上に配慮されていること - 維持保全計画
定期的な点検、補修等に関する計画が策定されていること - 住戸面積
一戸建ては75㎡以上、少なくとも一つのフロアの床面積が40m2以上あること

メリットも大きいです。
- 住宅ローンを借りて新築住宅を建てたり購入したりした場合、年末ローン残高の0.7%が13年間、所得税と住民税から控除される
- 住宅ローン控除をはじめ登録免許税や不動産取得税、固定資産税などの税金でも軽減が受けられる
- フラット35Sで金利が当初5年間引き下げられる
長期優良住宅の認定不可がわかった経緯
営業さんに初めてお会いしたときから「長期優良住宅の申請をしたい」と話していましたが、打ち合わせを重ねるたび肯定されるばかりで具体的な話にはならず。
いただいた見積りに長期優良住宅申請費が入っていましたが(設計図には長期優良認定住宅のスタンプも押してあった)、自分で基準を調べたところ、申請に必要な床面積を有していない事実を知り、営業担当Iさんにメールを送りました。
- 見積りに「長期優良住宅申請費」とありましたが、今回の建物は「戸建の床面積は75㎡以上」「1階の床面積が40㎡以上(階段部分を除く面積)」という条件をクリアしていないため、不可能ではないでしょうか。
-
おっしゃるとおり、1F床面積40㎡以下、延床面積75㎡以下となりますので、低炭素住宅を適用することになります。



長期優良住宅以外に、現時点でできないとわかっていることがあったら教えてください。



子育てエコホーム補助金100万円は無理そう。
ないものと思ったほうがいいです。
長期優良認定住宅だけでなく、補助金も受けられないと知り、二重にショックを受けました。
募る不信感
施工面積が出た段階(もしくは初対面のとき土地が15.49坪とわかっている時点)で、ダイワハウス側は長期優良住宅の基準を満たしていないと把握しているはず。
できるような口振りで話を進め、見積りにも「長期優良住宅認定申請費」と記載してありましたが……。
筆者が「施工面積を満たしていないので、低炭素住宅では?」と指摘しなければ、契約を交わした後、着工前ギリギリにしれっと「長期優良は取れなかったので低炭素にしておきました。住宅ローン減税に関してはほぼ変わりませんよ」と言われていただろうなと思います。
営業さんは後回しにして構わないと判断していたのかもしれませんが、施主側にとっては大問題のため、こちらから聞かずとも開示してほしかったのが本音です。
この後も色々あったのですが……。
わが家の場合、最終図面にサインした後「太陽光パネルを載せないと、低炭素住宅として住宅ローン控除や固定資産税の軽減が受けられない」と告げられました。
最初から「3階にすれば長期優良認定住宅の条件を満たせる。太陽光パネルの搭載も必要ない」と言っていただけていたら、3階建てを検討していたかもしれません。
まとめ
大手ハウスメーカーを選択した時点で、長期優良住宅の基準を満たしていると思いますが、狭小住宅で長期優良住宅をめざそうと思っている方は、住戸面積について注意が必要です。
- 「戸建の床面積は75㎡以上」「1階の床面積が40㎡以上(階段部分を除く面積)」を満たしているか



知識をつけて、おかしいと思ったらすぐ指摘するべき。
そのままにしておくと、手遅れになるかも。
こちらから指摘しなければ黙っているスタンスの営業もいるかもしれないため、お気をつけください。


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