記事内に商品プロモーションを含む場合があります
こんにちは、桐山です。
普段は15坪の小さな家で静かなおうち時間を楽しんでいる私ですが、今日は日常から大きく飛び出して、スケールの違うお話をお届けします。
実は今回お届けするのは、少し時計の針を戻して2025年12月の出来事。



いや、もう3月下旬!春じゃん!
……というツッコミが画面の向こうから聞こえてきそうですが(笑)。 新婚生活や本棚作りに奮闘している間に、すっかり季節が巡ってしまいました。
なぜ今、このタイミングで慌てて(?)書いているかと言うと…… 。実は今年の4月5日に、2年間務めさせていただいた防衛モニターの「修了式」が控えているからなんです。
だからこそ!モニターを「卒業」する前に、これまで温めていた(温めすぎて春になってしまった)とびきりの体験記を、しっかり形に残しておきたいと思います。
2年間にわたってお届けしてきた第1空挺団のレポートも、いよいよ大詰め。
- 担当:習志野駐屯地(第1空挺団)
- 役割:令和6,7年度 防衛モニター
- 陸上自衛隊の精強部隊「第1空挺団」とは:防衛大臣直轄の陸上総隊に属する日本唯一の落下傘部隊として、侵略や大規模震災など国家の危機に際しては、高い即応能力と機動力をもって落下傘等で降着し、身を挺してあらゆる任務を果たすことが求められている。
- 第1弾(本記事): 2025年12月 チヌーク体験搭乗〜幻のフライト〜
- 第2弾(次回): 2026年1月 第1空挺団「降下訓練始め」レポート
- 第3弾: 2026年4月 防衛モニター修了式〜2年間の軌跡〜(予定!)
怒涛の「防衛モニター卒業直前・春の更新祭り」となりますが、ミリタリー知識ゼロの私ならではの視点で楽しくお届けしますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
というわけで、第1弾は陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプター「チヌーク(CH-47J)」の体験搭乗レポートです!
- 自衛隊の活動や乗り物(ヘリコプター)に興味がある方
- 「防衛モニター」って実際にどんな体験ができるのか知りたい方
- 非日常のドキドキ感や、空からの絶景を一緒に味わってみたい方
- 専門知識ゼロの一般人が自衛隊に潜入するとどうなるか、クスッと笑えるルポが読みたい方
飛ぶこと自体が「奇跡」。幻に終わった過去のフライト


チヌーク(CH-47J)に乗るのは、2024年6月以来、人生で2回目。「2回目なら余裕でしょ?」と思われるかもしれませんが、実はここまで辿り着くのに、長い道のりがあったんです。
もともとは2024年の冬に予定されていたものでした。しかし、2024年11月頃に諸般の事情で中止になり、昨年は2025年3月8日に発生した岩手県大船渡市の山林火災への対応でなくなりました。
その他にも、強風などの悪天候で中止になることがあります。
災害派遣や国防のために日々従事されている自衛官の方々には頭が下がります。
多忙なスケジュールの中、一般市民のために体験搭乗の機会を設けてくださり感謝の気持ちでいっぱいです。
実は今回の搭乗、開催の連絡をいただいたのが、搭乗日の7日前。だからこそ、こうして搭乗させていただけるのは、本当に貴重な機会なのだと改めて実感しました。
自衛隊の「情報収集能力」に驚愕!?謎のサプライズ


当日のスケジュールはこんな感じでした。
- 08:00~ 習志野演習場にて受付
- 08:30~ 安全説明・写真撮影
- 09:20~ 2号機体験搭乗
- 10:30~ 習志野駐屯地にて意見交換会
- 11:00~ 売店見学
- 11:30~ 懇親会
内容盛りだくさん。朝活にぴったりなお天気で、ワクワクしながら習志野演習場にお邪魔しました。
受付には、お世話になっていた元モニター担当の方がいらっしゃったのですが、なんと開口一番、 「ご結婚、おめでとうございます!」 と声をかけられたんです。


えっ!? 私、結婚したこと言ってなかったよね!?
さらには、なぜか隣にいる夫が結婚相手だと完全にバレていて、他の自衛官の方々からも「J(夫の苗字)ご夫妻」と呼ばれる始末。
私のブログを読んでくださっているから?
いや、でも今まで一度も顔出ししていないし名前も出していない。
駐屯地に同伴するのは3回目だけど、それだけでわかるもの?
結論:自衛隊の情報網、恐るべし……!(笑)
思えば、防衛モニターに応募してから約2年。人の人生って大きく変わるものですね。応募した時には出会ってすらいなかった相手と結婚し、まさかイベントや行事に同伴者として参加するようになるなんて!
自衛隊の皆さんの凄まじい情報網にも驚かされましたが、何より自分の人生の予想のつかなさが一番おもしろいなと感じた瞬間でした。
いよいよ搭乗!想像を絶する爆風と、頼もしき「盾」
安全説明を受けた後、個々にチヌークを撮影。








グループに別れた後、ヘッドホンが配られました。ちなみに、2024年6月の体験搭乗では、使い捨ての耳栓とIDタグが配布されました。










働く自衛官×チヌーク




いよいよ自分たちの番になり、機体付近で待機することに。
チヌークのプロペラが起こす風圧(ダウンウォッシュ)は凄まじく、想像を絶する爆風!
吹き飛ばされそうになる私の前にスッと立ち、時折体を支えながら無言でガードしてくれた夫。普段は私の「止まり木」ですが、この時ばかりは頼もしいぬりかべ盾になってくれました。
幕張上空へ!15分間の空の旅とコックピットの景色




いざ搭乗し、演習場上空から幕張上空を巡る約15分間のフライトへ出発!高度は約500m、速度は時速約200km。機内は轟音と振動が響きますが、隣同士であれば会話は可能です。
今回は、 嬉しいことも。同乗していた元担当者の方(ご家族とご一緒でした!)が、機内で記念写真を撮ってくださったんです。


さらに!1回目の時は後方の席だったため見えなかった「コックピット」の様子を、今回はしっかり見ることができました。 無数の計器が並ぶメカニックな空間と、パイロットの方々の無駄のない動き。まさに「プロの仕事場」という空気に痺れました。


私たちは左側に座っていたのですが、神さんに「どうぞ」とジェスチャーで勧めていただき、右側の窓の前へ移動。左側の窓からは見えなかった海が見え、上空からの景色を堪能しました。




飛び終わった後も続く、地域と自衛隊の交流


興奮冷めやらぬフライトの後は、意見交換会を見学するため習志野駐屯地へ。 自治会の方々はバスで移動されたようですが、モニターは各自徒歩で向かいました。




厳しい訓練の裏側では、地域住民の方々と膝を突き合わせ、丁寧に意見を交わす地道な活動がある。こういった積み重ねが、自衛隊への信頼に繋がっているんだなと深く納得しました。
その後、マイクロバスで売店へ連れて行っていただき、記念に自衛隊グッズを購入(夫が買ってくれました)。


懇親会での一幕〜現場のリアルを聞く〜
再びマイクロバスに乗り、会場の隊員クラブまで向かいました。




今までも参加する機会はありましたが、辞退してきたため、今回が最初で最後の参加となります。
各テーブルに自衛官の方が一名同席するスタイル。 普段はなかなか聞けない「現場のリアル」を直接伺える、まさに特等席です!
失敗は許されない!『精鋭の中の精鋭』だけが立つ大舞台
以前、若い隊員の方とお話したときに、「降下訓練のためヘリに搭乗していたが、風の影響を受け自分の番がくる前に訓練が中止になった」「水上降下訓練の経験はまだ一度もない」とおっしゃっていたのを思い出し、さっそくその疑問をぶつけてみました。



そうですね。自由降下のほうがチャンスがありますが、その部署にいかない限りは、そうそう飛べないんです。
なにぶん希望者が多い。昔は順番待ちでしたが、今は副隊長などが「そろそろ……」と配置を決めています。
やはり、大空を舞う機会は誰にでも均等に巡ってくるわけではないのですね。
ちなみに、「降下訓練始め」のような注目の場で降下されているのは、一体どんな方々なんでしょうか?



相当な回数を飛んでいて、練度が高くないと公の場で降下するメンバーに選ばれません。
もし当日に失敗して報道でもされたら、マイナスイメージがついてしまいますから。
なるほど……!華やかな大舞台の裏には、「絶対に失敗が許されない」という強烈なプレッシャーがあるのですね。
第一空挺団というとてつもなく大きい看板を背負って立つには、まさに「精鋭の中の精鋭」でなければならないことを改めて実感しました。
想像を絶する過酷な日々!ハードすぎる訓練事情


降下するだけでも大変ですが、そこにたどり着くまでの日常的な訓練も桁違いの厳しさです。
演習場では、心臓に極限まで負荷をかける「7.3キロ走」が行われるとのこと。しかもただ走るだけでなく、部隊同士で競い合いながら、朝から夕方までずっと走り続けるのだそうです……!
※習志野演習場で完結なのか、はたまたスタート地点なのかは失念したため次回確認し更新。
聞いているだけでこちらが息切れしてしまうような過酷さ。
さらに降下に関する訓練も多彩です。パラシュートだけでなく年に一度は太いロープを使って降下する「リペリング訓練」も実施。また、多用途ヘリコプターの「UH-60(ユーエイチ・ロクマル)」を使用した降下訓練の集中期には5回ほど飛び、昔はそれが連チャン(連日)で続くこともあったのだとか……!タフという言葉では到底片付けられない世界です。
- 7.3キロ走:心臓に負荷をかけるトレーニング。部隊対抗で朝から夕方まで激走
- リペリング訓練:年に一度、太いロープを使って降下
- UH-60降下訓練:集中期には5回飛ぶことも(昔は1日5回×連日)
「背嚢」の中身とNG行為
続いて、訓練時に背負う大きなリュック(背嚢)について質問してみることに。
降下する際、約18kgの主傘+約7kgの予備傘のほかに、約3.6kgの小銃、約60kgの背嚢を装着します。
背嚢の中には、水や食料、穴を掘るスコップなど40種類以上のアイテムが入っているのだとか。
背嚢の中には、どんな食料を入れているんですか?



実は『個人の裁量』なんです。
水と食べ物の配分も人それぞれ。
パンだけの隊員もいれば、
カップ麺を持っていく隊員もいるし、
食料より水を多めに入れる隊員も。
各々カスタマイズできるなんて、なんだか意外かもしれません。
ここで、一般市民(ミリタリー知識ゼロ)の私から、つい素朴な疑問がこぼれてしまいました。
毎食同じだと飽きちゃいませんか?
隊員同士で『物々交換』とか、シェアはしないんですか?



そんなの、嫌われますよ(真顔)。
めちゃくちゃ嫌そうな顔をされてしまいました(笑)。
よく考えたら、過酷なサバイバル環境で自分の命を繋ぐ大切な食料です。「おにぎりとパン交換しよ」なんて遠足気分のシェアはご法度ですよね。当たり前のことなのに、思わず的外れな質問をしてしまった自分をぶんなぐりたいです。
そういえば、「沸騰ワード10」では背嚢に羊羹を入れている方がいました。



普段、甘いものは持って行きませんが……。
実戦だったら羊羹は食べやすくていいですね。
役割が一目でわかる!紋章の色の秘密
さらに、お話の中で隊員の方々が身につけている「紋章」の色の意味も教えていただきました。
- 🟦 青色の紋章 = 撮影担当
- ⬛ 黒色の紋章 = 警備担当
役割がひと目で分かるようになっているとは驚きです!次からイベントを見学する際の視点がガラッと変わりそうですよね。
矢継ぎ早な質問にも関わらず、一つひとつ丁寧に答えてくださり感謝の気持ちでいっぱいです。
サプライズ!気さくなえらい人の正体
そして、いよいよお開きの時間が近づいたころ……。 私たちのテーブルに、笑顔をたずさえた男性が挨拶に来てくださいました。
あまりにも気さくで陽気な雰囲気の方だったので、最初は「どなただろう?」と、失礼ながらお名前も存じ上げずにお話ししていたのですが……。
隊員の方がこっそり教えてくれた正体に、背筋がピンと伸びました!



(第1空挺団)副団長です。
まさか副団長自ら、末席の私たちのところまで足を運んでくださるとは……。ただただ恐縮するばかり。
最後の最後までサプライズが続き、非常に濃い時間を過ごすことができました。


まとめ
この記事では、陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプター「チヌーク(CH-47J)」の体験搭乗について紹介しました。
今回の要点をまとめると、以下のとおりです。
- チヌークのプロペラが起こす風圧は初めての体験でなくとも圧倒される
- 機内は轟音と振動が響くが、隣同士であれば会話は可能
- 天候や災害派遣などが最優先されるため、予定されていても実際に飛べるのは「奇跡」に近い貴重な機会
- 厳しい訓練と強烈なプレッシャーを跳ね除ける、精鋭部隊のタフさは想像以上
非日常の空の旅と、自衛隊の皆さんの温かいお人柄(と恐るべき情報網)に触れた素晴らしい経験でした。4月上旬には防衛モニターの修了式も控えているので、私なりの視点で、最後まで自衛隊のリアルをお伝えしていきたいと思います!
次回は第2弾、2026年1月 第1空挺団『降下訓練始め』レポートをお届けします。
VIPの登場でかつてない熱気に包まれる中、なんと強風で降下訓練が中止に……!
しかし、空挺団の強さは大空だけではありませんでした。
地上で魅せた想像を絶する気迫と訓練の裏側、どうぞご期待ください!









