📢 2026年4月:記事を大幅アップデートしました!
この記事は、私が防衛モニターに着任した当初(2024年4月)に公開したものです。
今回、2年間の任期を終えた集大成として、よく検索される「謝礼」や「倍率」、「平日に活動は行われるか」「報告書について」などを追記しました!
実体験を交えて書いたので、これから応募される方の参考になれば嬉しいです。

自衛隊の防衛モニターって、どうやってなるの?



駐屯地モニターとの違いがよくわからない……。
私でも応募できる?
はじめまして。
令和6・7年度に防衛モニターを務めた桐山と申します。
🪂 【担当部隊:第1空挺団(習志野駐屯地)】
- 日本唯一:防衛大臣直轄の落下傘部隊
- 精鋭無比:国家の危機に真っ先に駆けつける精鋭
- 任務:パラシュートで降下し、あらゆる困難な任務を遂行
2024年4月から2年間にわたり務めてきた「防衛モニター」ですが、いよいよ4月5日の修了式をもって、その任期を終えようとしています。
激動の2年間、習志野駐屯地という特別な場所で見せていただいた景色や、活動を通して感じた本音を、ひとつの「記録」としてここに書き残しておこうと思います。
私自身、以前は自衛隊に対して「迷彩服、戦車、厳しい訓練」といったイメージしかありませんでした。
被災地で救援活動をされているのはニュースや新聞で拝見していましたが、どこか遠い存在のように感じていたんです。
けれど、実際に防衛モニターとしてその扉を叩いてみると、貴重な体験や隊員の方々との交流を通して、自衛隊をぐっと身近に感じることができました!


今回は、私の等身大の体験を交えながら、モニター制度について分かりやすく、そして包み隠さず解説していきます!
防衛モニターと駐屯地モニターの違い
- 防衛モニター: 任期2年 / 1年に1度、防衛省へ意見を提出
- 駐屯地モニター:任期1年 / 最寄りの駐屯地を見学しアンケートを提出
実は激戦区?習志野駐屯地のリアルな採用事情
倍率や採用に関する公式発表はありませんが、習志野駐屯地モニターは「5回目でようやく受かった」「夫婦で応募して片方だけ受かった」という声も飛び交うほどの激戦区なんです。
本記事では、選考から漏れても別ルートで案内されるケースなど、実際に参加したからこそわかった「採用のリアル」も公開します!
- 防衛モニターについて知りたい
- 防衛モニターと駐屯地モニターの違いを知りたい
- 応募資格や応募方法を知りたい
- 採用後のリアルな流れを知りたい
防衛モニターとは


防衛モニターの役割は、「防衛政策や自衛隊について、一般市民の立場から意見を伝えること」。
防衛モニター制度の目的
出典:『防衛モニターの手引き』防衛省
防衛問題、自衛隊、安全保障、防衛政策などに関し、広く国民一般の方の意見、要望などをお聴きし、今後の諸施策の企画、立案や実施の資とするとともに、防衛省・自衛隊に対する皆様の理解の向上を図ることを目的としています。
防衛モニターの身分
出典:『防衛モニターの手引き』防衛省
防衛省から防衛モニターに委嘱されていますが、これによって国家公務員という身分をもつ訳ではありませんので、自由な立場から率直なご意見をお願いいたします。
専門知識はいりません。
むしろ『全く知らない人』のまっさらな視点が喜ばれるかも。
意見の種類は大きく分けて以下の3つです。
- 定期報告(年1回)
防衛省作成のテーマについてアンケート方式で回答 - 随時報告
防衛省指定のテーマ・質問について意見を提出 - 自由意見(任意)
防衛問題や自衛隊に関する事項について意見や要望を提出
また、防衛モニターであっても、担当の駐屯地から案内される行事やイベントなどに参加した際は、提示されたテーマにしたがって意見の提出を求められることがあります。
ちなみに、モニター研修に参加後、私が回答した質問事項は以下のとおりです。
- 研修内容・要領についての感想
- 特に印象に残ったこと(研修項目)
- 部隊・隊員の印象
- 次回研修における要望
【比較表】防衛モニターと駐屯地モニターの違いは?どちらがおすすめ?
防衛モニターは、1年に1度送付される防衛白書を参考にし、防衛省に『防衛政策や自衛隊についての意見』を伝える役割があり、任期は2年。
駐屯地モニターは、地元の駐屯地をより良くするために『駐屯地にまつわる意見』を伝える役割があり、任期は1年です。
パッと見て違いがわかるよう以下の表にまとめたので、ぜひ参考にしてください◎
| 項目 | 防衛モニター | 駐屯地モニター(基地モニター) |
|---|---|---|
| 募集時期 | 毎年5月ごろ | 毎年(各所による) |
| 委嘱元 | 防衛省 | 各駐屯地(基地) |
| 任期 | 2年 | 1年 |
| 提出内容 | 防衛および自衛隊に関する事項について | 駐屯地(基地)に対する意見や要望 |
| 刊行物 | 各種イベント等の招待状 「MAMORU」「朝雲」「防衛白書」 | 各種イベント等の招待状 |
| 謝礼 | あり(数千円程度) | あり(数千円程度) |
個人的には、「広く深く組織を知りたい」なら防衛モニター、「地元の駐屯地を応援したい!」なら駐屯地モニターがおすすめです。
【憧れの空挺団】習志野駐屯地の倍率と選考のリアル
防衛モニターの選考から漏れ、駐屯地モニター(基地モニター)に案内されるケースも。
なお、見学内容は同一です。
倍率は非公表ですが、実際に、習志野駐屯地モニターの方の中には、防衛モニターに応募し駐屯地モニターとして採用されたという方がいらっしゃいました。



防衛モニターに5回応募し、ようやく駐屯地モニターになれた。



夫婦で応募して、私だけ駐屯地モニターとして採用されたの。
選考は「抽選」ではなく「人」を見ている?
大前提として、防衛モニターも駐屯地モニターも、「抽選」ではありません。多くの駐屯地では、書類選考の後に面接や電話面談(最低でも電話での意思確認)がしっかりと行われます。
他の駐屯地では、フリーランスのリポーターの方など、地域で影響力を持つ方が選ばれているケースも珍しくありません。また、習志野駐屯地においても「都内在住」の方が選ばれたり、ご友人同士で同年に採用されたりしたケースもあります。
さらに、私自身がWebライターとして活動していることや、同期の駐屯地モニターにも地域密着型のライターさんがいたことから、「文章で魅力やリアルを発信できる人材」が求められていることがうかがえます。
ここから見えてくるのは、選考が単純な「居住地の近さ」や「機械的な抽選」で決まっているわけではないという事実です。
だからこそ、単なる「自衛隊ファン」にとどまらず、年齢や職業のバランス、そして「自分なら自衛隊の活動を一般の目線でどう社会に伝えていけるか」という多角的なポテンシャルが、採用への鍵となりそうです。
私はテレビに出るようなタレントではありませんが、Webライターとして『ペン(文章)の力』で広報に貢献したいという熱意を伝えたことも、プラスに働いたのかもしれませんね。
応募資格



誰でも応募できるの?
下記条件を満たしていれば、どなたでも応募可能です。
応募資格
引用:防衛省ホームページ
防衛問題等について関心のある方
ただし、次に該当する方を除く
ア 日本国民でない方
イ 委嘱開始日において18歳に満たない方
ウ 次に掲げる職にある方
(ア) 国会議員
(イ) 地方公共団体の議会の議員
(ウ) 常勤の国家公務員又は地方公務員
(エ) 非常勤の国家公務員のうち、行政相談員
エ 防衛省職員の配偶者又は三親等以内の親族
オ 防衛省(防衛庁を含む。)の勤務経験を有する方
ちなみに、全国には、学生モニターを募集している地方協力本部も存在します。
委嘱開始日に18歳を迎えている学生は、「防衛モニター」「学生モニター」のどちらかに応募可能です。
応募方法
防衛モニターへの応募ルートは、大きく分けて2つあります。
「防衛省のwebサイト」から応募するか、「近隣の駐屯地のwebサイト」から直接応募するかのどちらかになります!
それぞれの特徴と注意点を見ていきましょう。
防衛省のwebサイトから応募する
ちなみに、私は防衛省のwebサイトから応募しました。



いつごろ募集があるの?
年によって多少前後しますが、私が応募した令和6年・7年度の募集は、前年の2023年5月頃からスタートしていましたよ!
応募フォームには、「氏名」「住所」「職業」などの基本情報のほかに、以下の3点を入力する項目がありました。
- モニターを希望した理由(長文でなくてOK!)
- モニター制度を知ったきっかけ
- SNS(XやFacebook、Instagramなど)の利用状況
SNSアカウントについて
防衛モニターや駐屯地モニターは、「民間の目線で意見を言う」だけでなく、「自衛隊の活動を広める」役割も大きく期待されています。
そのため、最近はSNSでの発信力がアピールポイントになる傾向が強まっています!
実は昨年、見事「習志野駐屯地のモニター」に採用された男性とお話しする機会があったのですが……。
選考の電話面談で「SNSで積極的に発信できるか」を直接聞かれたそうです(ちなみに、その方は私のブログを読んでくださっていたとのこと)。
特に人気の駐屯地では、こうした「広報への協力姿勢」が合否を分けるポイントになるかもしれません。
もし現在SNSをやっていない場合は、応募前にモニター用の公開アカウント(XやInstagramなど)を新しく作っておくことをおすすめします◎
駐屯地のwebサイトから応募する
ご自宅の近くにある駐屯地のホームページから、直接応募することも可能です。
この場合、希望するモニターの種類を「防衛」「駐屯地」「どちらでも良い」の中から選びます。
ここに注意!駐屯地ごとの「割当枠」
駐屯地から応募する場合、必ず「応募資格」の欄を隅々までチェックしてください!
実は駐屯地によって、「今年度の割当予定は40歳〜49歳女性」や「20歳〜59歳まで」といったように、ピンポイントで年齢や性別の指定(制限)が設けられていることがあります。
せっかく熱意を持って応募しても、対象外だと弾かれてしまうので、ご自身が当てはまるかどうかしっかり確認しましょう。
応募後のやり取り
あくまでも私の場合です。
- 2023年6月上旬 防衛省ホームページから応募
- 2023年12月中旬 第1空挺団から連絡があり電話面談
応募から半年間まったく音沙汰がないので「絶対に落ちた」と思っていましたが、忘れたころ(12月)に突然連絡がくるパターンもあるようです。これから応募する方は、気長に待ちましょう。
「陸上自衛隊 第1空挺団の広報班です」と告げられたときは、何事が起きたのかと驚きました。
職場近くの百貨店で餡蜜を食べていたのですが、慌てて外へ。
12月中旬~年末にかけては、『知らない番号(固定電話)からの着信』であっても、無視せず出ることをおすすめします。
固定電話以外の番号はほぼ詐欺なので、無視一択ですが。
電話面談でお話した内容
- 応募動機
- 自衛隊に対する印象
- 積極的に行事へ参加できるか
- 自身の職業について
上記をメインに15分ほどお話ししたのですが、webライターである私には、「今までどういうメディアでどんな記事を書いてきたのか」という、職業に踏み込んだ質問もありました。
自衛隊側も応募者のバックグラウンドをしっかり見ていると感じたので、「自分の職業や特技をモニター活動にどう活かせるか」を整理しておくと、突然の電話でも焦らず答えられると思います◎
最後に「これで採用というわけではありません。結果が出次第、合否に関わらず連絡します」と伝えられました。
ちなみに、駐屯地によって選考方法が異なるため、対面での面接を実施するところもあれば、何も行わないところも(応諾確認のみ)。
人口が多い都市部は倍率が高いのかも?
採用後の流れ
いよいよ防衛モニターとしての2年間がスタート! とはいえ、「具体的にいつ連絡が来るの?」「平日のイベントって仕事と両立できる?」など、気になることも多いですよね。
ここでは、採用の電話連絡から実際の部隊見学の様子、そして社会人として「平日の壁」をどうやって乗り越えたかなど、私の2年間のリアルな体験談を大公開します!
【1月】突然の採用連絡と最初の手続き
12月の電話面接から約1ヶ月後。
「さすがに落ちただろう……」と思っていた2024年1月下旬、再び第1空挺団の広報班から電話がありました!



防衛モニターに関して、桐山様が選考対象となり採用させていただくことになりました。
無事に採用の連絡をいただき、ホッと一安心です。
そのまま電話口で本人確認のため生年月日を伝え、書類の送付先住所と、今後のやり取りに使用するメールアドレスをお伝えました。



お若いですね。
そんなに若くないですが……。
もしかすると、もう1名の防衛モニターの方(男性)と年齢差があったのかもしれません。
なぜ年齢や職業を確認されるの?
防衛モニターは「広く一般の意見を聴く」という目的があるため、性別・年齢・職業に偏りが出ないよう、しっかりとバランスを調整して選考されているようです。
行事や委嘱式についての簡単な説明を受けた後、「アンケートや意見の提出はデジタル(メール)で可能か?」という確認がありました。もちろん可能とお答えしました。
仕事や急用が入る可能性も無きにしも非ずですが、すべての行事やイベントに参加できなくても大丈夫でしょうか?



なるべくご参加いただけるとありがたいですが、お仕事やご用事など、やむを得ない理由での欠席はもちろん問題ありませんよ!
この言葉にすごく救われました。 平日のイベントも多々ありますが、土日休みのお仕事であれば、無理なく両立は十分可能だと思います!
通話終了後、さっそくメールで「名簿に使用する顔写真データ」の提出を求められました。
ちょうど1週間前に撮ったばかりの白背景の写真があったので、すぐにお送りして無事に最初の手続きが完了です。
提出した顔写真の規定
- 6ヶ月以内に撮影
- 正面、無帽、無背景
- 縦4:横3
付与・貸与されるもの
モニターに採用されると、活動に向けて以下の3点が支給・貸与されます。どれも「防衛モニターになったんだ!」と実感が湧くアイテムばかりです。
防衛モニターの手引


採用の電話連絡があった後、郵送で自宅に届きました。活動の基本やルールについて書かれているので、これがあれば安心です!
※駐屯地によっては、委嘱式当日に直接手渡しされるケースもあるようです。
防衛モニター証明書(※貸与)


委嘱式の後に渡された封筒の中に入っていました。
ちなみに、顔写真は「メールで提出したデータ」がそのまま使われています。
実はこれ、私は自宅で大切に保管していました!
なぜかというと、任期終了時には返却が必須だからです。紛失を防ぐのが第一の理由ですが、実はもうひとつ理由が……。
駐屯地へ行く際は事前に「誰が参加するか」が部隊側にしっかり把握されているため、入口でわざわざこの証明書を提示する必要がなかったんです。
顔パスのような感じでスムーズに入れます!(※各駐屯地のセキュリティルールによって異なるため要確認です)
委嘱状


委嘱式の当日、駐屯地司令から直接授与されます。
習志野駐屯地の場合は、最初から立派な額縁に入れられた状態で受け取りました。
定期的に届くもの
活動が始まると、防衛省や自衛隊に対する理解を深めるため、定期的に刊行物が届くようになります。これが毎回、すごく読み応えがあるんです!
- 週に1度: 安保・防衛問題の専門紙『朝雲(あさぐも)』
- 月に1度: 防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌『MAMOR(マモル)』
- 年に1度: 『防衛白書』






特に『MAMOR』は、知らない世界を垣間見れるので、読み物としても面白かったです!
婚活情報も載っていて、応援したくなりました。
【習志野限定】空挺団ならではのレアな新聞も!


習志野駐屯地担当の防衛・駐屯地モニターには、上記に加えて全日本空挺同志会が隔月に発行している新聞『落下傘』も届きます。
訓練の様子や空挺団のディープな情報が詰まっていて、これも習志野駐屯地ならではの嬉しい特権でした。
研修・部隊見学の壁(平日参加と報告書)
委嘱式が行われた4月7日の時点では、研修がいつごろあるのかわからなかったのですが、4月11日に広報の方から電話がありました。



平日日中にモニター駐屯地研修を行うことになりました。
同日に降下訓練展示も実施します。
雨の場合、降下訓練は中止ですか?



規則で降下可能な風速ならば雨でもできることも。
強風の場合は難しいかもしれません。
飛んでいってしまうので。
(と、飛んでいってしまう……!)
万が一中止になった場合はどうなりますか?



その際は、落下傘整備工場を見学していただきます。
空挺館にもご案内しますよ。
ここでの広報の方の言葉にもあるとおり、モニターの研修や部隊見学は「平日」に行われることもあります。
自衛隊の皆さんが普段訓練している日にお邪魔する形になるため、どうしても土日祝日ばかりというわけにはいきません。「えっ、平日!?仕事の休みを取れるかな……」と不安に思う方もいるかもしれませんが、これがモニター活動におけるひとつ目のリアルな壁です。
しかし、「有給休暇を使ってでも行く価値があります!」と断言できます。一般には公開されない部隊の裏側や、空挺降下のような大迫力の訓練を間近で見られるのは、モニターの特権だからです。
働きながらでも大丈夫?平日の壁をどう乗り越えたか
防衛モニターが参加する行事やイベントは土日がメインですが、部隊見学などは平日に入ることも。
「仕事の調整できるかな……」と心配になる方も多いですよね。
私の場合、防衛モニターに採用されたタイミングで、あらかじめ会社に報告しておきました!
『基本は土日メインですが、万が一平日に活動が入った際は、お休み(有休)をいただくかもしれません』と最初に相談しておいたんです。
事前に職場へ共有し理解を得ておくことで、いざというときのスケジュール調整がグッと楽になりました◎
これから応募される社会人の方には、早めの報告・相談をおすすめします。
「報告書」は率直な意見を言葉にするだけ
そして、素晴らしい体験をした後には、二つ目の壁である「報告書(アンケート)」の提出が待っています。
論文のような堅い文章を想像して身構えてしまうかもしれませんが、ご安心ください。自衛隊側が知りたいのは、専門家の意見や着飾った言葉ではなく「一般の人が何をどう感じたか」です。
- 「訓練の迫力に圧倒されて、自衛隊への安心感が増した」
- 「隊員さんの細やかな気配りに感動し、イメージが変わった」
- 「移動中のバスでの説明を、もう少し詳しく聞きたかった」
など、現場で心が動いた瞬間や、いち市民としての素直な気づきを、ぜひあなたらしい言葉で綴ってみてください。その率直な声が、自衛隊の皆さんの励みや広報のヒントに繋がっていきます。
参加できる行事・イベント


- 駐屯地創立記念式典
- 航空機体験搭乗
- 習志野駐屯地夏まつり
- 水上降下訓練
- 降下訓練始め
これらは習志野駐屯地ならではの行事ですが、他の駐屯地でもそれぞれ特色ある体験が用意されています。
防衛モニターの「謝礼」と「交通費」のリアルな話
モニターへの応募を考える際、やはり気になるのが「交通費は支給されるの?」「謝礼ってどのくらいもらえるの?」という現実的な疑問ですよね。
ここでは、募集要項には詳しく書かれていない「お金と待遇のリアル」を、私の実体験を交えてお伝えします。
謝礼はお給料ではなく「感謝のしるし」
モニターとして行事に参加したり、報告書を提出したりすると、防衛省の規定に基づいた謝礼が支払われます。
ただし、これはアルバイト代やお給料のような「労働の対価」ではありません。あくまで国や部隊のために時間を割き、一般の目線から意見を提供したことに対する「謝意(感謝のしるし)」です。
防衛モニターとして定期報告、随時報告や自由意見などを提出すると、謝礼が支払われます。
2024年11月:定期報告を提出
2025年02月:自宅に口座情報記入用紙が届く
2025年04月:指定口座に振り込まれる


交通費は出ないがVIPな特権がある
結論から言うと、駐屯地や演習場までの交通費は「自己負担(支給なし)」です。



えっ、持ち出しになっちゃうの?
と思うかもしれませんが、実はここにもモニターならではの特別な待遇が用意されています。
まず、多くのモニターが自家用車で参加するのですが、なんと事前の申請で「駐屯地や演習場の敷地内に特別に駐車」させてもらえるんです!
一般の行事などでは周辺の駐車場探しに苦労することも多い中、堂々とゲートをくぐって敷地内に車を停められるのは、モニターだからこそのVIPな特権です。
さらに、習志野から遠く離れた富津市での「水上降下訓練」を見学した際のこと。現地までの移動はどうなるのかと思いきや、なんと演習場から自衛官の方が運転する自衛隊のバスで送迎していただけました!
ちなみに私は、習志野駐屯地か習志野演習場へ伺う際、電車とバスorタクシーを利用していました。
最大の報酬は「プライスレスな体験」
交通費が支給されない代わりに、以下のようなお金では決して買えないプレミアムな経験が待っています。
- 一般人は入れないエリアの見学
- 大迫力の訓練を特等席で体感
- 自衛隊の車両での移動
もちろん、お金を稼ぐ目的でモニターに応募する方はいないと思います。活動を通して得られる報酬は、謝礼の金額ではなく、こうした「プライスレスな体験」そのものなんです。
防衛モニターになってから自発的に始めたこと
大したことではありませんが、お伝えします。
防衛日報デジタル
全国の自衛隊員が愛読している『防衛日報デジタル』に登録しました。
登録した3月は、ちょうど新規登録応募者全員プレゼントキャンペーン中(現在は行っていません)だったため、「78式雪上車キーホルダーSPver.」をゲットできました。
ちなみに、雪なしの通常バージョンは防衛日報社SHOPで購入できます。




薬剤科幹部候補生となった女性2名のインタビュー記事を拝読し、薬剤官というお仕事を初めて知りました。



自衛隊にはまだまだ知られていない職種がありますので、紹介していければと思います。
すきま時間にPDF化された日刊紙やコラムを読み、夕食を済ませた後、「BSフジ LIVE プライムニュース」「日曜スクープ」をリアルタイムで視聴するのがルーティンです。
知ってもらうきっかけづくり
老若男女とお話する機会が多いため、防衛モニターであることを積極的に開示しています。



防衛モニターって何?
実家近くが新田原基地だけど、第1空挺団?初めて聞いた。
さまざまな人と会話する中で、防衛モニター制度の認知度が高くないことがわかり、微力ながらできる範囲で認知度の向上を図りたいと思った次第です。
また、同伴者を招待可能な行事・イベントがある際は、必ず誰かしらに声をかけ一緒に参加しています。
「初めて間近で見て感動した!」「自衛隊のイメージが変わった」と言ってもらえることも多く、私の周りでも少しずつ自衛隊ファンが増えているのが嬉しいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、私の2年間の集大成として「防衛モニター」のリアルな裏側を解説しました。
- 防衛省に防衛および自衛隊に関する意見を提出するのが防衛モニター
- 駐屯地モニターとの違いは、「任期」「委嘱元」「提出する意見の内容」「送付される刊行物の内容」
- 18歳以上の日本国民で政治家や公務員や元防衛省職員でなく、防衛省職員の配偶者又は三親等以内の親族でなければ応募できる
- 応募方法は2つ。防衛省ホームページもしくは駐屯地ホームページから
- 採用後は、資料の送付に必要な住所やメールアドレスを伝え、名簿に使用される顔写真を提出する
- 倍率は高いかもしれないが、駐屯地モニターに案内されるケースもあるので挑戦する価値アリ
防衛モニターは、決して「選ばれた専門家」のための席ではありません。 むしろ、あなたや私がもつ「普通の感覚」こそが、防衛の現場では重宝されるはず。
臆せず忌憚のない意見を届けることが、最大の貢献になります。
実際、一緒に活動した周囲のモニターの方々も、自衛隊ファンばかりではありませんでした。応募のきっかけも本当にさまざまです!



大学の化学の授業で興味を持った。



ロシアのウクライナ侵攻がきっかけで、国防について知識を深めたくなった。



過去に、自衛隊に応募しようかと思ったこともあったくらい興味があった。
今は未就学児を育てているけど、モニター活動と両立できました。
私自身も、世界情勢が刻々と変化する中で国防に関心を持ち、思い切って応募した一人です。
実は、ミリオタでも自衛隊ファンでもないうえ、近所に駐屯地もなく、防衛モニターになるまで一度も自衛隊の関連施設に足を運んだことがありませんでした。
そんな自衛隊初心者の私が、モニターになって体験した「一生モノの思い出」がこちら!
地上では決して見ることのできない絶景と、大型輸送ヘリ「チヌーク」に搭乗した際の興奮を、写真たっぷりでレポートしています。


「私なんかが応募してもいいのかな?」と迷っている方にこそ、ぜひ挑戦してほしいと思っています。
2年間の任期を終えた今、手元に残ったのは確かな満足感と、自衛隊という組織への信頼でしょうか。
少しでも興味を持った方は、ぜひこの機会に応募してみてくださいね!










