【2025年2月18日更新】採用後の流れ「謝礼について」を追加しました。
はじめまして、令和6年・7年度防衛モニターの桐山水稀と申します。
- ミレニアル世代の女性
- ミリオタでも自衛隊ファンでもない
- 近所に駐屯地(基地)がないうえ一度も足を運んだことがない
- 身内や身近に自衛隊関係者がいない
2023年6月、たまたま防衛省のホームページを閲覧していたときに、「防衛モニターの募集について」というページを見つけたのが応募のきっかけです。
筆者の周りでは、防衛モニター制度について知っている人が1人もいませんでした。
自衛官の方から「何それ?」と首を傾げられたり、「都市伝説じゃなかったんだ」と驚かれたりしたことも。

広報でない限り、モニターと接する機会はほとんどないため無理もありません。
- 防衛モニターについて知りたい
- 防衛モニターと駐屯地モニターの違いを知りたい
- 応募資格や応募方法を知りたい
- 採用後の流れを知りたい



この記事を読めば、防衛モニターについて理解を深めることができます◎
ぜひ、応募する際の参考にしていただけたら嬉しいです。
防衛モニターとは
担当の駐屯地から案内される行事やイベントなどに参加し、提示されたテーマにしたがって意見を提出するのが防衛モニターの役割です。
防衛モニター制度の目的
出典:『防衛モニターの手引き』防衛省
防衛問題、自衛隊、安全保障、防衛政策などに関し、広く国民一般の方の意見、要望などをお聴きし、今後の諸施策の企画、立案や実施の資とするとともに、防衛省・自衛隊に対する皆様の理解の向上を図ることを目的としています。
防衛モニターの身分
出典:『防衛モニターの手引き』防衛省
防衛省から防衛モニターに委嘱されていますが、これによって国家公務員という身分をもつ訳ではありませんので、自由な立場から率直なご意見をお願いいたします。



提出する意見は3種類。
- 定期報告(年1回)
防衛省作成のテーマについてアンケート方式で回答 - 随時報告
防衛省指定のテーマ・質問について意見を提出 - 自由意見(任意)
防衛問題や自衛隊に関する事項について意見や要望を提出
部隊見学などに参加した際は、アンケートへの回答をお願いされる場合も。
モニター研修に参加後、筆者が回答した質問事項は以下のとおりです。
- 研修内容・要領についての感想
- 特に印象に残ったこと(研修項目)
- 部隊・隊員の印象
- 次回研修における要望
ご参考までに。
防衛モニターと駐屯地モニター(基地モニター)の違い



自衛隊のモニターは2種類あります。
防衛モニターと駐屯地モニター(基地モニター)の違いは、「任期」「委嘱元」「提出する意見の内容」「送付される刊行物の内容」です。
防衛モニター
- 任期:2年
- 委嘱元:防衛省
- 提出する内容:防衛および自衛隊に関する事項について
駐屯地モニター(基地モニター)
- 任期:1年
- 委嘱元:駐屯地(基地)
- 提出する内容:駐屯地に対する意見や要望



防衛モニターの選考から漏れ、駐屯地モニター(基地モニター)に案内されるケースも。
見学内容は同一です。
応募資格



誰でも応募できるの?



下記条件を満たしていれば、どなたでも応募可能です。
応募資格
引用:防衛省ホームページ
防衛問題等について関心のある方
ただし、次に該当する方を除く
ア 日本国民でない方
イ 委嘱開始日において18歳に満たない方
ウ 次に掲げる職にある方
(ア) 国会議員
(イ) 地方公共団体の議会の議員
(ウ) 常勤の国家公務員又は地方公務員
(エ) 非常勤の国家公務員のうち、行政相談員
エ 防衛省職員の配偶者又は三親等以内の親族
オ 防衛省(防衛庁を含む。)の勤務経験を有する方
応募方法
防衛モニターへの応募方法は2つあります。



防衛省ホームページもしくは駐屯地ホームページから応募できます。
防衛省ホームページから
筆者は防衛省ホームページから応募しました。



いつごろ募集があるの?



令和6年・7年度の防衛モニターは、2023年5月から応募を受け付けていました。
「氏名」「住所」「電話番号」「性別」「生年月日」「職業」のほかに入力したことは下記3点。
- モニターを希望した理由(簡単でOK)
- モニター制度を知ったきっかけ
- SNS(旧Twitter、Facebookなど)の利用状況
最近は発信力を求められる傾向にあることを踏まえ、モニター用にアカウントを作っておいてもいいかもしれません。
駐屯地ホームページから
近隣の駐屯地ホームページから応募することも可能です。
「防衛」「駐屯地」「どちらでも良い」からいずれかを選びます。
応募資格の欄に「今年度の割当予定は40歳~49歳女性」や「20歳~59歳」など、年齢・性別の指定や年齢制限を設けている駐屯地もあるため、ご自身が対象であるかを確認しましょう。
応募後のやり取り



あくまでも筆者の場合です。
- 2023年6月上旬 防衛省ホームページから応募
- 2023年12月中旬 第1空挺団から連絡があり電話面談
応募から半年経っても音沙汰がなく、落ちたと思っていたところ、知らない番号から着信が。
「陸上自衛隊 第1空挺団の広報班です」と告げられたときは、何事が起きたのかと驚きました。
職場近くの百貨店で餡蜜を食べていたのですが、慌てて外へ。



何の心構えもできていないまま、質疑応答がスタート。
- 応募動機
- 自衛隊に対する印象
- 積極的に行事へ参加できるか
- 自身の職業について
上記をメインに15分ほどお話ししたのですが、webライターの筆者は、「今までどういうメディアでどんな記事を書いてきたのか」という質問もされました。
最後に「これで採用というわけではありません。結果が出次第、合否に関わらず連絡します」と伝えられました。
駐屯地によって選考方法が異なるため、対面での面接を実施するところもあれば、何も行わないところも(応諾確認のみ)。



人口が多い都市部は倍率が高いのかも?
採用後の流れ
2024年1月下旬、第1空挺団広報班の方から電話がありました。



防衛モニターに関して、桐山様が選考対象となり採用させていただくことになりました。
本人確認のため生年月日を言い、送付先の住所とやり取りに使用するメールアドレスを口頭で伝えました。



お若いですね。
若くありませんが、もしかしたら、同時期に委嘱されるモニターの方との年齢に差があるのかもしれません。
広く意見を聴く必要から、性別・年齢・職業などが偏らないように調整している。



それか、自衛官に応募できる年齢だからかも……?
行事や委嘱式についての説明後、意見はデジタル(メール)で提出可能か聞かれました。
なお、「行事・イベントにはなるべく参加してもらえたらありがたいが、仕事や用事など、やむを得ない理由での欠席はOK」とのこと。
土日休みであれば、両立は十分可能だと思います。



せっかくの機会なので、出席率100%をめざすぞ!
通話終了後、メールで「名簿に使う顔写真データ」の提出を求められ、1週間前に撮ったばかりの自画像を送りました。
規定は以下の通りです。
- 6ヶ月以内に撮影
- 正面、無帽、無背景
- 縦4:横3
付与・貸与されるもの
3点あります。
防衛モニターの手引


採用の連絡があった後、「防衛モニターの手引」が郵送で届きました。
駐屯地によっては、委嘱式当日に直接交付されるケースも。
防衛モニター証明書





メールで提出した顔写真のデータが使用されています。
記念式典の帰りに渡された封筒の中に入っていました。
任期終了時に返却が必須。紛失を防ぐため筆者は自宅に保管しています。
駐屯地に行く必要がある場合、事前に誰が参加するか把握されているため、わざわざ「防衛モニター証明書」を提示する必要がないのです(各駐屯地によって異なるため要確認)。
委嘱状


委嘱式当日、駐屯地司令から授与されます。
習志野駐屯地の場合は、額縁に入れられた状態で受け取りました。
定期的に届くもの
活動が始まると、防衛省・自衛隊に対する理解を深めるため下記刊行物が届くようになります。
週に1度
安保・防衛問題の専門紙『朝雲』


月に1度
防衛省・自衛隊が編集を協力する月刊広報誌『MAMOR(マモル)』


年に1度
『防衛白書』





習志野駐屯地担当の防衛・駐屯地モニターには、全日本空挺同志会が隔月に発行している新聞『落下傘』も届きます。


研修や部隊見学
委嘱式が行われた4月7日の時点では、研修がいつごろあるのかわからなかったのですが、4月11日に広報の方から電話がありました。



平日日中にモニター駐屯地研修を行うことになりました。
同日に降下訓練展示も実施します。



雨の場合、降下訓練は中止ですか?



規則で降下可能な風速ならば雨でもできることも。
強風の場合は難しいかもしれません。
飛んでいってしまうので。



中止になった場合は?



落下傘整備工場を見学していただきます。
空挺館にもご案内します。
代替案を提示してもらえるのはありがたいです。
参加できる行事・イベント
- 駐屯地創立記念式典
- 意見交換会および航空機体験搭乗
- 習志野駐屯地夏まつり
- 降下訓練始め
謝礼について



防衛モニターとして定期報告、随時報告や自由意見などを提出すると、謝礼が支払われます。
2024年11月 定期報告を提出
2025年2月 自宅に口座情報記入用紙が届く
2025年4月 指定口座に振り込まれる(予定)


防衛モニターになってから自発的に始めたこと



大したことではありませんが、お伝えします。
防衛日報デジタル
全国の自衛隊員が愛読している『防衛日報デジタル』に登録しました。
登録した3月は、ちょうど新規登録応募者全員プレゼントキャンペーン中(現在は行っていません)だったため、「78式雪上車キーホルダーSPver.」をゲットできました。
ちなみに、雪なしの通常バージョンは防衛日報社SHOPで購入できます。







薬剤科幹部候補生となった女性2名のインタビュー記事を拝読し、薬剤官というお仕事を初めて知りました。



自衛隊にはまだまだ知られていない職種がありますので、紹介していければと思います。
すきま時間にPDF化された日刊紙やコラムを読み、夕食を済ませた後、「BSフジ LIVE プライムニュース」「日曜スクープ」をリアルタイムで視聴するのがルーティンです。
知ってもらうきっかけづくり
老若男女とお話する機会が多いため、防衛モニターであることを積極的に開示しています。



防衛モニターって何?
実家近くが新田原基地だけど、第1空挺団?初めて聞いた。
さまざまな人と会話する中で、防衛モニター制度の認知度が高くないことがわかり、微力ながらできる範囲で認知度の向上を図りたいと思った次第です。
中には「面白そう!応募してみようかな」と興味をもってくれる人も。
同伴者を招待可能な行事・イベントがある際は、必ず誰かしらに声をかけ一緒に参加しています。
番外編:学生モニター
全国には、学生モニターを募集している地方協力本部も存在します。
キーワードはずばり、「若者の視点」「SNSへの発信」です。



若者の視点で広報活動に対する意見を収集し、今後の施策に反映させることが目的です。



「参加したイベントの感想」や「自衛隊の活動状況」などをSNSで発信してほしい。
広報イベント、部隊見学、体験型研修等への優先参加
委嘱開始日に18歳を迎えている学生は、「防衛モニター」「学生モニター」のどちらかに応募可能です。
応募対象と活動期間
- 対象は?
-
地方協力本部によって異なります。大学生や専門学校生に限定している地本もあれば、中学生から大学院生まで幅広く募集している地本も。
- 活動期間は?
-
1年を基準としている地本が多いです。
応募を受け付けている地本
自衛隊神奈川地方協力本部
対象:大学生、専門学校生
自衛隊大阪地方協力本部
対象:中学生、高校生、専門学校生、大学生、大学院生
自衛隊岐阜地方協力本部
対象:高校生、専門学生、大学生
自衛隊岩手地方協力本部
対象:中学生、高校生、専門学校生、大学生、大学院生
自衛隊香川地方協力本部
対象:中学1~2年生、高校1~2年生、大学1~3年生および専門学校1年生
自衛隊三重地方協力本部
対象:中学生~大学生および専門学校生
募集時期はそれぞれ異なるため、随時チェックしてみてください。
まとめ
この記事では、防衛モニターについて解説しました。
- 防衛省に防衛および自衛隊に関する意見を提出するのが防衛モニター
- 駐屯地モニターとの違いは、「任期」「委嘱元」「提出する意見の内容」「送付される刊行物の内容」
- 18歳以上の日本国民で政治家や公務員や元防衛省職員でなく、防衛省職員の配偶者又は三親等以内の親族でなければ応募できる
- 応募方法は2つ。防衛省ホームページもしくは駐屯地ホームページから
- 採用後は、資料の送付に必要な住所やメールアドレスを伝え、名簿に使用される顔写真を提出する
委嘱期間中は、現地で見て感じたことなどを積極的に発信していく予定です!
少しでも興味をもった方は、ぜひ応募してみてください。