防衛モニター拝命当日に辞めようと思ったワケは?後日談も

この記事は、2024年4月7日に行われた委嘱式で防衛モニターとなった筆者が、当日行われた会食で起きたことを執筆し、公開していなかった1本です。

下記記事に「途中、残念なこともあったのですが、それはまた後日」と書いてありますが、今回はその出来事についてまとめています。

後半では、今年はどうだったか触れているので、ぜひ最後までお読みいただけたら幸いです。

CONTENTS

場違いな言動~自衛官の場合~

食事の途中、どこからともなく現れた自衛官。

自衛官

ここ何の集まり?
どこの子かな~?

防衛モニターです。

自衛官

何それ。

完全に酔っている。

自衛官

ご飯いっぱい残ってるじゃん。
これ持ってあっち(自衛官しかいないテーブル)に行こうよ。

ご飯だけ持っていってほしい。

自衛官

若いのいっぱいいるから、こっち来なって。

ずっと「一緒に行こう」と言ってその場から離れませんでしたが、無視を貫きました。

我々は出会いを求めて記念会食に出席したわけではありません。

ホントしつこかった。

同伴者

無遠慮に近づかないでほしいと思った。

ほかの参加者もいたため、場の空気を壊してはいけないと思い、「迷惑です」とは言えませんでした。

同伴者

男社会の閉鎖空間でお酒が入って気が大きくなるのはわかるけど、昨今に合わない振る舞い。

大皿の件は会場を後にしてから聞いたのですが、箸を置かれてから同伴者は食事をやめたそうです。

ダメなところ
  • 始終ため口
  • テーブルにあった大皿の料理を取り分け用の箸で食べ、口に含んだ箸を同伴者のお皿に置いた
  • 元々テーブルについていた隊員の方は、筆者のすぐ近くにいたにもかかわらず我関せずを貫いていた

気づかなくて本当にごめん。
わざわざ都内から来てくれたのに、不快な思いをさせてしまって申し訳ない。

同伴者

水稀ちゃんは悪くないよ。
むしろ一人で行かせなくてよかった。

防衛モニターのアンケートにもありましたが、「周りに入隊を勧めたい」とはとてもじゃありませんが思えません。

場違いな言動~一般参加者の場合~

事前に「料理の前では会話を控えてください」といったアナウンスがあったにもかかわらず、同じテーブルの高齢男性の方は大声で話されていたのですが……。

終盤にさしかかったころ、大きな声で「独身者いる?」と言い放ち、独身の男女をくっつけようとするため、迷惑極まりなかったです。

婚活目的で来ているわけじゃない。

同伴者

唾液が食べ物にとんでいると思うと、無理。

お酒が回ってからは失言もあり、引いている筆者に、連れの男性が「酔っちゃってるから」と言いましたが、言い訳にはなりません。

時代は変わったため、価値観をアップデートしていただきたいです。

防衛モニターになって初めて提出した意見

参加費を支払って参加してくれた知人にも申し訳なく、欠席すればよかったと後悔しました。

今まではどうだったか知る由もありませんが、今後は安心して参加できるような環境になってほしい。このまま「よくあること」と流すのはやめようと思い、記念会食の翌日、意見書をメールで送信しました(文末に解任になっても構わないと記載)。

メールを送った日の夕方、広報班の方から謝罪の電話があり、少しお話しました。

広報担当者:今後もこういった宴席はあります。特に女性のいるテーブルには監視の目を光らせます。

桐山:わたしのすぐそばに隊員の方がいらっしゃいましたが、間に入ってくれませんでした。酔っていた方との上下関係はわかりませんが、相手が誰であっても意見を言える立場の方を配置しなければ意味はないのではないでしょうか?

広報担当者:おっしゃる通りです。

我慢するしかないと悟り、そのまま通話を終了しました。

翌朝、知らない携帯番号から着信があり、留守電を確認し、夕方かけ直しました。

田中2等陸佐

本部課長の田中と申します。
骨折し松葉杖だったもので、品のない姿をお見せできないと思い、当日は別室で待機していてご挨拶できていなかったのですが。

松葉杖をついている姿を品がないとは言いません。
大変な中、お電話いただきありがとうございます。

田中2等陸佐:不快かつ怖い思いをさせてしまい大変申し訳なかった。メールにお酒は免罪符にならないと書いてありましたが、おっしゃる通りです。我々にとってもショックな出来事で、躾をし直さなければと思った。大多数の隊員は真面目に取り組んでいるので、そこはご理解いただければと思います。一般男性についても、時代にそぐわない発言を受けたようで、すみません。

あちらから元陸上自衛官 五ノ井里奈さんの話題も出され……。

田中2等陸佐

我々に言うのも勇気のいることだったと思う。
不快かつ怖い思いをさせて申し訳ない。
辞めずにむしろどんどん意見を言ってほしい。

……。

田中2等陸佐

続けていただき、『やっぱり辞めてやるわ』と途中で委嘱状を突き返していただいても結構なので。
第1空挺団に一度チャンスをください。

わかりました。
活動を続け、変わったかどうかを自分の目で確認します。

辞退しなかった理由は二つあります。

  1. まだ何の活動もしていない
  2. 宴席に出席しなければ嫌な思いはしないと判断した

切り替えていこう。

記念会食後から数週間後、部隊研修のため習志野駐屯地を訪れると、田中2等陸佐が迎えてくださり、改めて謝罪をしていただき、同伴者として参加していた父にも「お嬢さんに不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした」と頭を下げてくださいました。

記念会食に参加した知人が意見交換会に参加したときは、神さんが謝罪してくださいました。

活動を続けるにあたりしたこと

ここからは2025年4月11日に執筆した文章です。

したこと
  • 記念会食翌日に報告
  • お酒が提供される場には出ない
  • 野宴と記念会食は男性に同伴してもらう

2024年はすべての行事・研修に参加したものの、お酒の出る懇親会はすべて欠席。

改善してほしいですが、酔っ払った男性と接触するリスクを避けることに決めました。

普段関わることのない自衛官のリアルな声を聞けるかもしれないと思い参加しましたが、お酒で羽目を外す人を前に苦痛な時間を過ごし疲れてしまったので、参加する意味がないと判断したのです。

2025年1月に行われた野宴は男性の同伴者と一緒に参加し、4月の記念会食にも同行してもらいました。

マナーについて言及するとしたら、同伴者から、「野宴で一般参加者の同伴者である男性が、取り分ける用の箸で食べ始め、指摘され、箸をべろりと舐めてから大皿に戻していてマジかと思った」と教えてもらい、絶句してしまいました。

自分の家では許されているのかもしれないけれど、外では絶対にやめてほしい。

ちなみに桐山家では禁止行為です。

昨年と変わった点

2025年4月6日に1年振りの記念会食が行われ参加しましたが、大きく変わったのは以下3点です。

  1. 飲酒しない参加者に「ノンアルコールプリーズ」のシールが配布された
  2. オードブルの品数が減りお弁当が出た
  3. 自衛官の出身地ごとの並びが変わった

飲酒しないシールの配付

受付で、記念会食では飲酒するか否かを聞かれ、お酒は飲めないと答えるとシールを渡されました。

駐屯地まで運転してきた方も受け取ったのではないでしょうか。

オードブルの品数が減りお弁当が出た

昨年の食べ物はすべてオードブルだったため、各自取り分けるスタイルでした。

遠慮してしまって大皿には手をつけられないという筆者にとっても、ありがたい配慮です。

自衛官の出身地ごとの並びが変わった

自衛官が集うテーブルの並びは毎年変わるのかは知りませんが、わたしの記憶が正しければ、酔っ払っていた隊員の方が属していたテーブルが遠くなったように思います。

まとめ

参加するまでは不安でしたが、昨年とは違い、おかげさまで楽しい時間を過ごすことができました。

自衛官の方が、「やっぱりこういう交流も必要ですよね」とおっしゃっていたのですが、普通に話せる集いならば歓迎です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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